ワイルドサイドへの執着

童子の時は語ることも童子のごとく、思ふことも童子の如く、論ずることも童子の如くなりしが、人と成りては童子のことを棄てたり

ゴジラは「ガワ」だけ遵守していれば良し

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 1998年版『GODZILLA』(以下エメゴジ)を久しぶりに観たのだが、評価が対極の位置にある『シン・ゴジラ』と比較すると何かと興味深い。純粋に作品として比べると、方向性の違いがあり過ぎるとはいえどちらも万人が楽しめるエンターテイメント作であり、悪い作品ではない。

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人間は死ね!『キングコング:髑髏島の巨神』

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 前『シン・ゴジラ』の不満をブチ撒けた記事で「怪獣映画は物ブッ壊して人ブッ殺してナンボ」と書いたが、『髑髏島の巨神』は孤島が舞台故に「物をブッ壊す」快感には乏しかった、しかしそれを補うが如く「人をブッ殺す」快楽(ここでは怪獣映画特有のそれを指す)には満ち溢れていた映画だった。

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映画は自由でいいと鈴木清順から勝手に教わった

 前、樋口真嗣の監督、特技監督作を網羅しようとしていた時期がある。『八岐大蛇の逆襲』、『ミカドロイド』など購入するには比較的割高、近場のレンタル店に並んでいない作品は除いて。そんな中で観たのが2001年に公開された『ピストルオペラ』だ。

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『シン・ゴジラ』に足りないもの、それは製作者のイジワルである

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 日でIMAXを2回、その後に1回。計3回。8月5日現在、『シン・ゴジラ』を劇場で観た回数である。1回目は正直「う~ん」となった。予告の印象からドが付く位のシリアス調なんだろうな、と予想していたからである。実際はコミカルなシーンも多々ありの見方によればトンデモもありの正調空想特撮映画であった。

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実写映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(前篇)は俺の映画だった

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 般的に評価の低い作品が好きになった場合、どうすればいいのか。あちこちで見る酷評、酷評、酷評。それらを見るのは非常~に精神的によろしくない。「自分」と「好みの作品」はほぼイコールで同調しているので、自分が貶されている、という気分になるからである。

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ゴジラシリーズのIMDbとYahoo!映画の評価(2016年6月現在)

 た久々の更新。以前の記事から今まで、記事のネタはいくつかあったのだがどれも頓挫。文章をまとめることの難しさを改めて思い知った。ウダウダしている内に着々と迫る『シン・ゴジラ』の公開日。だが、公開までにまとめておきたいものがあった。

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