「わかるかな、生まれてきた千のものたちは、生まれることができなかった兆のものたちの分も生きなくてはならない。それは、この世に存在しているすべてに掛けられた呪詛なんだ。君たちはそれから逃れることはできないんだよ」
「……ぞっとしない話だ」
――上遠野浩平『ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生』
自分は、十四歳の少女ではない。実は、二十歳を過ぎた成人男性である。何も今更こんなことを確認しなくても、それは厳然とした事実だ。何よりここに書き散らしてある他の記事や、リンクしてあるTwitterを少しでも覗けば、誰にだって分かりそうなもんだ。
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