ワイルドサイドへの執着

童子の時は語ることも童子のごとく、思ふことも童子の如く、論ずることも童子の如くなりしが、人と成りては童子のことを棄てたり

『ワンダーエッグ・プライオリティ』特別編――まだまだもういっかい

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 年の一月に放送を開始したTVアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』は、まず事前情報として脚本である野島伸司の名前を全面に出す鳴り物入りの告知を行った。次いで名前に上がるのが監督である若林信になるが、この名前もコアなアニメファンには知れた存在であることからベテランと若手の組み合わせ、日テレとCloverWorksの共同制作、いやもっと単純にキャラクターデザイン・総作画監督を務めた高橋沙妃による瑞々しく華のある、キャッチーなビジュアルこそが一番分かりやすく目を惹くものだったかも知れない。

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』――これで終わったと思うなよ

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 らかじめ断っておくと、自分は「エヴァンゲリオン」という作品に思い入れはほとんど無い。興味があるとすれば特撮とアニメを掛けた映像的表現やそこから影響を受けた後年の作品、俗にセカイ系と言われる諸作、または樋口真嗣を始めとした庵野秀明から広がる人脈の相互関係と言ったあくまで裏の方の副次的な部分にしかない。

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驚異卵の優先度における、時代感覚や価値観の是非について

 ぁ、『ワンダーエッグ・プライオリティ』の話なんだが、先日何の気なしにネットサーフィンをしていたら、こんなページが目に入ってしまった。

ワンダーエッグプライオリティは、正しい物語なのか?そうでないのか? | 健康で文化的で最低な生活ブログ

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『ワンダーエッグ・プライオリティ』――少女たちの戦いに加担せよ

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「わかるかな、生まれてきた千のものたちは、生まれることができなかった兆のものたちの分も生きなくてはならない。それは、この世に存在しているすべてに掛けられた呪詛なんだ。君たちはそれから逃れることはできないんだよ」
「……ぞっとしない話だ」
――上遠野浩平ブギーポップウィキッド エンブリオ炎生』

 

 自分は、十四歳の少女ではない。実は、二十歳を過ぎた成人男性である。何も今更こんなことを確認しなくても、それは厳然とした事実だ。何よりここに書き散らしてある他の記事や、リンクしてあるTwitterを少しでも覗けば、誰にだって分かりそうなもんだ。

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二次創作小説を書いた

#ワンダーエッグ・プライオリティ #青沼ねいる 嵐がやってくる前に - ユーライの小説 - pixiv

ワンダーエッグ・プライオリティ』の二次創作小説を書いた。
 なんというか、自分はあんまりキャラ萌えしない方の硬派なオタク自称だったはずなのに、まさか二次創作小説を書くことになるとは思わなかった。出来にはほとほと疑問ですが。それだけ『ワンダーエッグ』が魅力的なアニメだとは言いたい。だからみんなも円盤とか買ってね。