去年に引き続き、相変わらず災難続きだった世の中だが、暇だったので映画を観ていた。いよいよ今年はそんな余裕もなくなってくると思われる。Twitterのハッシュタグから発生した映画ベスト10、今年は邦画が29本、洋画は10本。以下はFilmarksに投稿した感想を加筆・修正したもの。
続きを読む『アイの歌声を聴かせて』――百合を試すリトマス紙として
※この記事は映画本編とは一切関係ありません!
公開初日に『アイの歌声を聴かせて』を観たが、期待以上に良く出来たアニメ映画だった。高校生である彼女ら彼らの青春という類型的な題材を扱いながらも、「歌」という映画にとって扱いの難しい要素を、土屋太鳳ら声優陣のフィジカルと作画で違和感を覚えさせることなく、また意味のあるテーマとしても着地させることに成功している。
小説を書いた (2)
懲りずに自作小説第二弾、ジャンルはハードボイルド・リリシズム・センチメンタル・百合・薔薇・バイオレンスアクション…….。
『ゴジラvsコング』――いつまでも怪獣映画を観ているお前へ
怪獣映画において、特撮を使用していないパート、ミニチュアや合成やCGではない、つまり怪獣やメカといった一目でワクワクさせてくれる要素を取っ払った生身の人間が出張るシーンのことを俗に「人間ドラマ」と言う。この定義は制作、現場レベルなら便宜上機能する分別だが、観客がわざわざ「特撮と人間は別」と騒ぎ立てるのもおかしな話ではある。
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